鍼灸コラム~肩こりと姿勢~
◆肩こりとは
肩こりと称しますが、実際に張りや痛みが出現する場所は、
頚部の筋肉であることがほとんどです。
筋肉は過度な負荷が加わることにより、虚血状態(血流が悪くなること)になります。
この虚血状態になると、筋肉内に発痛物質が蓄積し、痛みや不快感を生じます。
これを【こり】として認識する訳ですね。
そして過度な負荷とは、思い切り歯を食いしばるような大きな力が加わる場合だけでなく、
長時間のデスクワークやスマホの使用、不良姿勢などにより、
頚部の筋肉へ持続的に負担をかけ続けることも含まれます。
①頚部の筋肉を長時間過度に使用し、疲労させる
②血流が悪くなり、発痛物質が蓄積する
こうして肩こりは完成します。
◆肩こりを起こしやすい不良姿勢
それでは、肩こりを生じやすい代表的な不良姿勢をご紹介致します。
肩こりを感じている方では、心当たりがある方が多いかもしれません。
・頭部前方位
アゴが前方に突き出た姿勢です。耳たぶが肩よりも前に出ていると、頭部前方位であると言えます。
前に突き出た頭を支えるため、後頭部から頚部にかけての筋肉が疲労することが多いです。
・ストレートネック
頚椎は本来、軽度に弓状になったカーブを描きます。こちらは頭部を支持するために必要な構造ですが、消失して直線的になってしまった状態です。
支持性が低下してしまい頚部の筋肉にかかる負荷が大きくなってしまうので、こちらが疲労しやすくなってしまいます。
・なで肩
成年期の痩せ方女性に多いです。
重力に負け、腕や肩甲骨が引っ張られている状態です。頸部から肩甲骨に伸びる筋肉が
持続的に伸張されることにより、筋肉が疲労しやすくなります。
肩こりの他にも、首から腕に向かう神経が圧迫されて、指先に痺れを生じることもあります。
◆治療方法
・まずは疲労して硬くなってしまった筋肉を柔らかくするところから始めます。
マッサージやストレッチ、超音波や電気治療の他、PIRと呼ばれるリラクセーション目的の
運動療法も取り入れて施術を行います。
また、鍼灸治療も肩こりにはとても有効です。
鍼灸は凝り固まった筋肉の血流を良くすることで、症状を緩和できることが知られています。WHOも鍼灸は肩こりに有効であることを認めています!
・そして、根本改善のため不良姿勢の修正を図っていきます!
不良姿勢の状態では
頸部のインナーマッスル
肩甲骨内側の筋肉
肩甲骨を安定させてくれる筋肉
の筋力が低下していることが多いので、これらの筋力訓練を段階的に進めていきます。
★筋肉の硬さをとり症状を軽減&良い姿勢を取りやすい状態を作る
★運動にてこちらが持続する状態を作る
当院ではこの二本柱の治療法で、
肩こりに対してアプローチします。
・長期間肩こりで悩んでいる…
・他院で治療を受けてもなかなか良くならない…
・肩こりの根本的な原因を知りたい、治療してほしい…
このような方ほど、ぜひ当院で治療を受けることをお勧め致します。
お気軽にお問い合わせ下さい!
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