2024.02.22 09:27スポーツで起こりやすい 膝周りのケガ①〜前面編〜膝のケガ自体は足関節などと比較して、発生頻度はそこまで高くありません。ただ、一度負傷するとスポーツ復帰に大きな影響を与えるというイメージをお持ちの方が多いと思います。膝関節は他の関節と異なり、関節の向かい合う面がどちらも凸という特殊な構造をしています。そのため他の関節よりも関節の支持を筋肉や靭帯、半月板などの組織に依存しており、こういった...
2024.02.02 09:42膝内側側副靭帯(MCL)損傷膝内側側副靱帯(以下膝MCL)損傷は、スポーツで起こる膝の外傷の中でも発生頻度が比較的高いです。膝MCLが損傷すると、関節の不安定性が出現し、それが基で膝機能の低下や異常動作が出現しやすくなります。加えて損傷した靭帯の周囲に腫脹が広がるため、周りの組織との滑走不全(組織間で摩擦が起こりやすい状態)が生じやすくなります。この滑走不全が曲げ伸...
2024.01.05 06:26肩関節脱臼肩関節は可動域が大きい分不安定で、人体では最も脱臼しやすい関節です。また、10代で肩関節脱臼を受傷した場合、反復性脱臼に移行する確率は90%とも言われています。反復性に至った場合、再脱臼を防ぐには手術による関節の修復などが必要になります。肩関節脱臼はコンタクトスポーツでよく発生し、受傷には突発的な要因が大きいですが、肩関節や肩甲骨のアライ...
2023.12.22 10:07テニス肘(上腕骨外側上顆炎)テニス肘はその名の通り、テニス選手における発生が多いことからその名が付きました。テニス以外では卓球やゴルフにおいても発生することがある他、酷くなると日常生活においても支障をきたすことがあります。今回はそんなテニス肘について、詳しく解説していきます!-----------------------1.テニス肘の概要2.発生メカニズム3.応急処...
2023.12.04 03:32下腿(すねの疲労骨折)下腿疲労骨折は発症する骨と発症するパターンに基づき、大きく以下の4つに分類されます。①脛骨疾走型②脛骨跳躍型➂腓骨疾走型➃腓骨跳躍型中でも②脛骨跳躍型は保存療法では非常に治りにくく、手術をしても復帰まで約3か月かかるという非常に厄介なケガ。今回は下腿疲労骨折の概要から発生メカニズム、予防トレーニングの実際などをご紹介させていただきます。ー...
2023.11.15 01:25jone’s‐ジョーンズ₋骨折(第5中足骨基底部骨折)ジョーンズ骨折は『第5中足骨基底部疲労骨折』ともいいます。サッカーやバスケットボール、ラグビー、アメリカンフットボールで発生しやすいケガです。保存療法では非常に治りにくく、手術をしても再骨折が多いという非常に厄介なケガ。今回はジョーンズ骨折の概要から発生メカニズム、予防トレーニングの実際などをご紹介させて頂きます!------------...
2023.10.13 12:03オスグット病(オスグッド・シュラッター病)【病態・原因について】ジャンプ動作での膝屈伸時や、ダッシュやキック動作によって脛骨結節部(お皿の下の骨)が強く引っ張られ、同部がはがれたり炎症を起こすことで痛みが発生します。オスグッド病は小中学生男子に多い、膝のオーバーユースによる成長期スポーツ障害の代表疾患です。成長期は急激に身長が増加して骨も急成長しますが、筋や腱などの軟部組織は同じ...
2023.10.11 03:10膝前十字靭帯損傷前十字靭帯(以下ACL)は、膝の靱帯の中で最も大事な靱帯です。ACLを断裂してしまうと、膝崩れ(膝がグラグラしてしまうこと)が生じてしまいます。また、血行がほとんどないので自然治癒はされず、基本的には手術をしなければなりません。-----------------------1.ACLの役割2.受傷原因3.応急処置4.手術方法5.リハビリか...
2023.10.11 03:03足関節捻挫スポーツで最も頻繁に発生するケガの一つが捻挫です。なかでも足首捻挫(足関節捻挫)は捻挫の中でも最も多く発生します。さらに足首の捻挫は再発することや慢性化することも多く、適切な治療やリハビリ、再発予防が重要になります。【足首の構造】足関節は脛骨、腓骨、距骨の3つの骨より成り立ち、外側(腓骨側)は前距腓靱帯、後距腓靱帯、踵腓靱帯で囲まれていま...