鍼灸コラム~ツボの役割とは~
【ツボの役割とは】
東洋医学では、「ツボ」として知られる
「経穴(けいけつ)」を使って治療を行います。
これらのツボは約700個も存在し、役割は主に2つあります。
1. 内臓や身体の調子を整える役割
例えば、胃の調子を整えるには【足三里】、逆子を治すには【三陰交】、
眼精疲労を和らげるには【太陽】などがあります。
これらのツボは「特効穴(とっこうけつ)」と呼ばれ、効果が実証されています。
2. 遠い場所の痛みを治療すること
例えば、首に痛みがある場合、その箇所を治療することはもちろん重要ですが、
手や足のツボを使っても痛みを和らげることができます。
人の身体には「経絡」と呼ばれる気の流れる通路があり、
それぞれが異なる流れで頭部や首から手や足まで通っています。
合わせて12本の経絡が存在します。
例えば、足から首にかけて流れる経絡に異常がある場合、これが首の痛みの原因と考えられます。
その場合、足のツボを刺激することで首の痛みが緩和されることもあります。
このように、離れた場所を刺激することで辛い部位が改善されるのが東洋医学の特徴です。
痛みが治まらない場合は、全身の評価を行い、全身調整治療を検討することもお勧めします。
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